4年生学年通信Venture fourth第14~15号

2023Venture Forth第15号ゴールデンエイジ到来!

2023Venture Forth第14号大切な内容だからこそ今の時期に

ゴールデンエイジ到来のチャンス

「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり ~~~」

有名な『平家物語』の冒頭です。

昔、学校で全文を暗唱された方もおられることでしょう。

子どもの頃に覚えたものは、不思議と頭から離れにくいものです。

さて、4年1組でも暗唱を始めました。

これから1年間、毎日コツコツと練習を続けていきます。(国語の時間には、毎回2~3分暗唱の時間を取る予定です。)

主に使用するのは教科書です。

最初に扱ったのは、扉の詩の「かがやき」です。

その次は、数ページ開いた先に載っている「春の歌」。

もちろん、教科書だけでは覚える詩文が少なすぎるため、私の方で選定した文を国語の時間の中で少しずつ紹介しているところです。

もちろん、「覚える学習」は国語の授業にとどまりません。

算数の重要な定義文、社会科で都道府県や県庁所在地、また隙間時間に行う百人一首などなど。

この前は、算数の勉強で「分度器の使い方」を覚えた時もありましたし、国語で野口英世や世阿弥の名言を諳んじている時もあります。

このように、今は様々な学習において、「暗記する」「覚える」活動を組み込んでいるところです。

 

もしかすると、「暗記」と聞くと、「詰め込み」「大変」「つまらない」というイメージを持っている方もあるかもしれません。

しかし、学級での子どもたちの様子は全く違います。

どの授業でもそうですが「覚えてごらん」の一言で、嬉々として練習に取り組む姿が見られます。

子どもたちの様子を見ていると「覚える」ということが楽しいんだろうなぁということが、よく分かります。

そして、真綿が水を吸い込むように、素晴らしい速さで学習内容を覚えていく姿に毎回驚かされます。

ちなみに、私には恐らくそのような驚異的なスピードで覚えていく力はないでしょう。

どんどん覚えることができるのは、今のみんなに備わっている素晴らしい力なのです。

勉強においてもスポーツにおいても、9~12歳はあらゆる物事を短時間で覚えること(即座習得)のできる「ゴールデンエイジ」だと言われます。

人間の神経系は12歳でほぼ100%に達します。

そして、張り巡らされた神経回路はなかなか消えないという特徴を持っています。

子どもの頃に覚えた詩文や、遊び(コマ回しやあやとり等)を大人になっても忘れないのはそのためです。

脳を形成していく上で極めて大切なこの時期に、「読む」「書く」「話す」「聞く」「暗記する」など、様々な分野で多くの経験をさせてあげたいと思っています。

 

以前、心理学教育の権威である多湖輝の著書を読みました。

そこには、湯川秀樹が漢文、チャーチルがラテン語の暗記で頭を鍛えたように、丸暗記が様々なヒラメキを生むことが書かれていました。

閃きだけでなく、名詩名文を音読し、暗唱していく中で、良質な文章は体にしみこんでいきます。

美しい五七調のリズムを体感したり、文豪の作品に早くから慣れ親しんでおくことは、これから様々な勉強をする上で大きな力となるでしょう。

運動も勉強も、「質」はもちろん大切です。

が、最初の段階でより大切なのは「量」だといえます。

学習は、ある程度の「量」をこなすことによって「質」に転換してくる仕組みがあるからです。(量質転化の法則)

発達段階から考えても、特に小学校の学習において「量」の経験は欠かすことができません。

日記も読書も視写も暗唱もそうですが、ゴールデンエイジを迎えている素晴らしいこの時期に、まずは多くの「量」を経験させてあげたいと思っています。

そして、単純に量を通過させるだけでなく、その一つ一つの学習活動に「楽しさ」が伴うようにすることが、私の中では必須項目です。

楽しさや面白さが伴うからこそ、「何度も繰り返したく」なるからです。

何度も繰り返して覚える4年生の学習の筆頭に「都道府県」がありますが、これ一つをとっても、ついつい何度もやりたくなる仕掛けや工夫をたくさん創り出したいと考えています。

その一つの取り組みとして、私が北海道から持ってきたスマートボードという電子黒板を使い始めました。

これは、タッチ式の電子ボードで、より直感的にダイナミックに様々な学習を進めていくことが可能です。

百聞は一見に如かず、ですので、下の映像をご覧ください。

これは、初めての社会科の学習の時の様子です。

今度詳しくお伝えしますが、フラッシュカードや略地図・トレーシングペーパーなど様々なツールを使って都道府県を学んだ後は、この映像のような形でそれをどんどん「アウトプット」する場を作っていく予定です。

このスマートボードを活用した都道府県アプリの面白いところは、「県庁所在地」や「憲章」「県の形」など様々な角度から都道府県を学べるだけでなく、「対戦ゲーム」も大画面で行うことが可能な点です。

去年に担当していた学年(3クラス)の中ではうまく運用することが難しかったわけですが、今年の4年生は1クラス。

さらに、隣の教室を第二教室で使えるという利点をフルに生かして、今回満を持してスマートボードを復活させたところです。

さらに、これも今度詳しくVenture fourthで紹介しますが、「桃太郎電鉄」という人気ゲームの教育版がつい先日リリースされ、学校での活用が可能となりました。

これを、SOLANではいち早く使えるようになったので、現在試験的に4年生の学年で導入しているところです。

様々な形で、「覚えること」や「繰り返すこと」に「楽しさ」が伴うように学習を進めていきたいと思っています。

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