Unit2:身の回りの課題を探究しよう(2・3年探究学習)

5月14日(金)にオンライン及びオフラインで保護者の方々にもご参加いただき活動に取り組みました。ねらいは「身近な問いをみつけよう」です。

Unit1で取り組んだ「探究の世界をのぞいてみよう」では、自分の興味・関心のあることからテーマを「みつけて、調べて、まとめて、つたえる」という探究のプロセスを体験しました。Unit2では、探究のテーマを自分の身近にある課題を見出し、活動を展開します。単に調べて、まとめて、伝える活動ではなく、身の回りにどのような問題があるのか、その問題をどのように解決したらいいのかを考えていきます。

まず、福岡と沖縄の小学生の探究活動について紹介し、比較し違いに着目することで、もっと自分の身の回りにあることに目を向けることに気づかせようと考えました。しかし、子どもにとって「身近なこと」はあって当たり前のことであり、そこに、「なぜ?」「どうして?」を見出すのは難しいようです。そこで、保護者の方々も一緒に小グループに分かれて、「食べ物」「乗り物」「学校」というキーワードを提示し、問い見つけのフリートークをしました。その後、グループ間で交流し、最終的に自分で調べてみたいなと思うことをワークシートにまとめました。

「火を使って調理をするようになったのはなぜか?」、「野菜はどうして色々な形があるのか?」、「どうして小学校は6年生までなのか?」、「なぜ、水は透明なのか」など、少しずつ視点を身の回りに向けつつあります。

以前、6年生を担任した時、「飲めない水を飲める水に!というテーマで探究活動に取り組んだ子どもがいました。図書資料やインターネットで水のことを詳しく調べたり、専門家に取材したりして情報を集め、濾過装置をいくつも作って実験しました。その結果、濁った水が極めて透明になり、飲める!と感じられるところまできました。本当に飲めるかどうか水質調査をしてもらったところ、飲めない!という評価をもらいました。菌が死んでいなかったからです。「先生、当たり前のように水道から飲める水が出てくるなんで、本当にすごいことだよね。今までは何も思わなかったけど、もっと水のありがたみを感じなくちゃ」と話をしてくれたことを今でも覚えています。4年生の社会科で上水道や下水道のことは学習したのですが、水と自分との関わりが自分事にはなっていなかったのだと思います。学んだことが生活に活かされる!そんな探究活動に取り組んでいきたいと思います。

今回、保護者の方が参加してくださったことで、活動内容や子どもの様子がわかっていただけたと思います。1年後、探究学習の発表会があります。その時にどのように成長しているか期待していただきたいと思います。今後もぜひ、探究学習に関わっていただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

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